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呼吸器系のお悩み (かぜ・せき・鼻炎・のど) 他の症状から探す

養生法


  • ・バランスの取れた食事をしましょう。

  • ・加湿器や洗濯物を室内に干すなど、部屋の湿度を上げる努力をしましょう。

  • ・かぜをひいたら暖かいフトンに入り、抵抗力をつけるために睡眠を十分にとって安静にしましょう。

  • ・お粥やうどんなど、胃に負担をかけず体を温める食べ物をとり、発熱で消耗した水分を補給しましょう。

  • ・抵抗力をつけるためには日々の適度な運動も必要です。

かぜのひきはじめ
(発症から1~2日を目安)
「かぜ」は漢方の得意分野の一つです。特に高齢者のかぜは体力が低下して起こることが多いので、漢方薬が力を発揮します。西洋薬は熱を下げる、せきをおさえるなどの対症療法が主ですが、漢方薬は、カラダが本来もっている抵抗力を高めることに重点をおいています。一言で「かぜ」と言ってもひきはじめやこじれた時などの時期や体質により体の反応が異なる為、出てくる症状は様々です。漢方薬ではそれぞれに合わせた治療を選択することができます。

こじらせたかぜ
(発症から3日以降を目安)
かぜは通常1日~2日で回復に向かう場合が多く、治療にそれ以上かかる場合、「こじらせた」ということが多いです。かぜをこじらせると発熱や頭痛、鼻水、くしゃみなど表面的な症状から吐き気や嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢など内面的な症状へ移っていきます。漢方では、こじれた場合はカラダ内部のケアも行っていく治療法になります。食欲がない、吐き気がする、胃腸炎のように下痢や腹痛がある、だるいなど症状によって漢方薬を選択する必要があります。

せき・たん・ぜんそく
せきは気道内の貯留分泌物、吸い込まれた異物を気道外に排泄する生体防御反応です。「コンコン」というたんの少ない乾いたせき(乾性咳嗽(かんせいがいそう))と、「ゴホンゴホン」というたんを多く伴う湿ったせき(湿性咳嗽(しっせいがいそう))の2つのタイプに分けられます。漢方薬はせきとたんだけでなく、全身の状態と個人の体質とをみて処方を決めます。漢方薬は熱やのどの痛み、くしゃみ、鼻水の有無、たんが水っぽいか粘り気があるかなど、それぞれの症状に合わせた処方を選択できます。

鼻炎・蓄膿症
くしゃみ、鼻水、鼻づまりを三大症状とするアレルギー性鼻炎には、ハウスダストなどによりいつも症状のある通年性のものと、花粉症などある時期だけ症状のある季節性のものがあります。主な原因はアレルゲンである花粉やハウスダストですが不規則な生活、偏った食生活、運動不足、冷えなどから血流や代謝が低下し、免疫のバランスが乱れることでアレルギー反応がでやすくなってしまうこともあります。鼻炎に使われる漢方薬は体質、症状(例えば鼻づまりが主体なのかくしゃみ、鼻水が主体なのかなど)に合わせていくつかあり、その効果は科学的にも証明されています。また、眠くなる成分が入っていないことも飲みやすい点のひとつと言えます。

のどの痛み、違和感
ウイルスやほこり、花粉などの異物がのどに付着したり、空気の乾燥、声の出し過ぎといった刺激が加わると、のどは炎症を起こし、はれや痛みを起こすことがあります。
また、こうした炎症などの原因がないにもかかわらず、のどの奥に何かつまっているような違和感を感じることがあります。これは漢方医学ではエネルギーである気(き)がのどに滞っている状態をあらわします。漢方薬ではのどの炎症を抑えて痛みを軽減するものや、気をめぐらせてのどの違和感を改善するものがあります。