撮影:高瀬博

2023.04.25

わたしと漢方

生活リズムを一定に保つことを心がけながらバレエの魅力を発信していく

金井まり子 バレエ講師

バレエ講師として活躍する金井まり子さんは、生活リズムを一定に保つことを心がけながら毎日を過ごしています。3才から始めたバレエを今でも続けていることで、「知らず知らずに体に良いことをしているのだなと感じます」と語ります。発表会やコンクールが近付くと休みなくレッスンすることがありますが、バレエの素晴らしさに魅了された子どもたちと向き合うことはやりがいだと話します。バレエの魅力を発信し続けている金井さんに健康への向き合い方や日々の生活についてお話を伺いました。

生活リズムを整える

健康でいるためにできるだけ生活リズムを一定に保つように心がけています。起床も就寝も同じ時間帯になるように規則正しい生活を心がけていますし、日付が変わる前には寝て、7時には起きています。食べる物も納豆とトマト、青汁は必ず一日のどこかで摂るようにしています。納豆はあまり好きではないので、薬だと思って食べています(笑)。バレエ講師の仕事は夕方からなので、朝と昼の食事が一緒で、あとは夜に食事を摂ります。食べ物を少しだけつまんでから仕事に行くこともあるので、2.5食くらいといった感じですね。

睡眠も大事ですね。私は熟睡できるタイプで寝ている間は一度も起きません。しっかり睡眠がとれていますね。ただ、大学生の頃は、授業やレッスンがとても忙しくて、本当に寝る時間がありませんでした。バレエ講師になる前は、テーマパークでダンサーとして働いていましたが、その頃も忙しくて睡眠時間が少なかったのですが、それでも体は平気でした。どこでもすぐに寝られるタイプなので、移動の電車の中で睡眠を確保したりしていました。周りから「睡眠効率がとても良いね」とよく言われていましたね(笑)。

休みの日は、実家で飼っている犬と近くの公園にピクニックに出かけます。夫と行くこともあれば、近くに住んでいる母や妹と出かけることもあります。休日だからといって、パジャマのままダラダラと過ごすのが好きではなく、「健康的な生活だね」とはよく言われます。でも、これは健康のためというより、私の性格かもしれませんね(笑)。

ただ、花粉症には長年、悩まされていますね。年明けから梅雨明けまでの半年近く症状が続きますし、ひどい時は眠れなくなるくらい悪化します。花粉症に効く薬はたくさんありますが、眠くなるのが嫌で飲んでいなかったのですが、数年前に小青竜湯を処方してもらいました。

「舞台マジック」がやりがい

今は川崎と墨田のバレエスタジオで教えていますが、バレエは心身にとても良いと思います。まず、真っ直ぐな姿勢で運動をしますし、心肺機能や呼吸が整い、知らず知らずに体に良いことをしているのだなと感じます。子どもだけではなく大人のレッスンも受け持っていますが、毎日コツコツされている方は少しずついろいろなことが改善されていきますね。柔軟性もトレーニングで改善されますから、少しずつでも努力を続けることが大切ですね。

私は「舞台マジック」と呼んでいますが、子どもは発表会やコンクールの舞台に立つと、一瞬で「バレエの素晴らしさ」に魅了されてしまいます。そのマジックにかかるとバレエが一生のものになります。私は3才でバレエを始めましたが、私もその「舞台マジック」に今でもかかっています。バレエに魅了された子どもたちの姿を見られるのがバレエ講師のやりがいだと感じています。

小さな楽しみに向けてがんばる

ストレスはないことはないですが、小さい楽しみをつくろうと心がけています。例えば、日曜日にピクニックに行こうと決めて、それに向けてがんばります。公園にシートを敷いてお弁当を持って、屋外の自然の中に身を置くことが大好きです。休みの日は撮り溜めしたテレビドラマを観ることもありますが、そういったことも小さな楽しみのひとつですね。

今年の2月に入籍したのですが、結婚して夫の健康管理に気を使うようになりました。夫はずっと一人暮らしで自炊をしたことがほとんどなく、食事を改善しただけで痩せました。今は9月の結婚式に向けて二人で運動するようにしています。

私自身は、自宅で筋力トレーニングをしています。週1、2回は他の先生のレッスンを受けています。立ち仕事なので、浮腫みを感じることはありますし、冷え症でもあるので、冬は厚手の靴下を2枚重ねて寝ています。自分の体質は気になるので、一度調べてみたいなとは思っています。日頃から具合が悪くなる前にすぐに対応するように心がけていて、葛根湯は常備薬として家に置いてあります。微熱が出た時にはすぐに飲むようにしています。仕事柄色々な方と接する機会も多いですが、大きく体調を崩すことは少ないですね。

今は子供が欲しいなと思っています。お腹が大きくなってもバレエ講師を続けている先輩もいますし、1年くらいの産休のあとに復帰される方もいます。私も出産してもバレエ講師を続けながら、バレエの魅力を発信していくつもりです。

金井まり子/かないまりこ バレエ講師。

3歳からクラッシックバレエを始め、日本女子体育大学舞踊学専攻に入学する。バレエを軸として、コンテンポラリーダンス、インプロビゼーション、モダンダンス、ジャズダンス、日本舞踊など様々なジャンルのダンスを学ぶ。国民体育大会及び全国障害者スポーツ大会の開会式、紅白歌合戦、WBCオープニングセレモニーなど多くのステージに出演。大学卒業後、某テーマパークに就職し、ダンサーとしてショーやパレードに出演。現在はバレエ教室やオンラインスクールの講師としてフリーで働く。幼児から大人のクラスまで幅広いクラスを担当している。
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